【埼玉春日部営業所】毎週水曜日・第1第3木曜日
“イヤミス”…お好きですか?
イヤミスの女王から、お勧めまで!
こんにちは!春日部スタッフです♪
イヤミスとは:
ミステリー小説の一種で、読んだ後に「嫌な気分」になる小説の事。
代表的なのは、イヤミスの女王と呼ばれる
湊かなえさんの作品ですね。
冒頭の、映像化もされた『告白』などは、
これは知っているぞ!という方も多いはず。
筆者は暇なときによく本を読むのですが、
そこで“イヤミス”に出会ってからというもの…もう虜です。
起承転結を経て、謎が解けて超スッキリ!
…ではなく、「何だ、この胸のもやもやは…」となる感じ。
お好きな方には理解して頂けると思いますが、堪りませんよね!!
湊かなえさんの本はもう全てがお勧めと言っても良いほどに、
人格の描写、心理の描写、どろりとした人間関係を描くのが
とても、とてもお上手で…。
ページを捲る手が止められないほど、引き込まれてしまいます。
個人的にお勧めなのは『Nのために』。
とある事件に関わった人物たちが、
それぞれの「N」の為に行動していく…という内容です。
こちらも映像化されていますので、
本が苦手な方は是非そちらでご覧くださいね。
道尾秀介著『向日葵の咲かない夏』
直木賞作家の道尾秀介さんが書かれた『向日葵の咲かない夏』です。
夏になると必ず読みたくなるこの一冊。
主人公の少年「ミチオ」と友人「S君」による、真夏の推理大冒険!
かと、思いきや……。
“誰だって、自分の物語の中にいる。”
ミステリ定番の叙述トリックがふんだんに使用された本作。
一度読んだだけでは意味が分からない…( ;∀;)
といった意見も多数見受けられ、あまりの後味の悪さに
面白さがすべて吹き飛んだとおっしゃる方々もいらっしゃいましたが、
とにかく最初から最後までストーリーが練られている一作です。
学校のお友達「S君」が宙を舞っているという不可思議な描写から始まり、
物語後半へ進むにつれ、どんでん返し、更にどんでん返し、その怒涛の嵐。
胸にわだかまる違和感と、それに伴い脳内に氾濫するクエスチョンマーク。
最後の最後、筆者の感覚としては胸が締め付けられる終わり方でしたが…
(ここで意味が分からない、と考察する方も…)
しかしながら『してやられた!!』という感情も同時に湧き上がり、
いやいやこの作者さんはすごい方だな…とただただ感心。
イヤミスというジャンルが嫌いでない方には、熱くお勧めしたい作品でした。
筆者は叙述トリックも大好物なので、そのうちにそちらのお勧めも
書かせていただけたらな、と思います。
ちなみに道尾秀介さんの作品は大どんでん返しが多いので、
大いに騙されたい!!という方は深堀して読んでみると良いかも知れません!
また、皆さまのお勧めの書籍などがあれば是非とも教えて下さいね~(*^_^*)
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