【埼玉春日部営業所】毎週水曜日・第1第3木曜日
“叙述トリック”…お好きですか??Part.1
思わず「騙された!!」
こんにちは!春日部スタッフです♪
先日は“イヤミス”のお話をさせていただきましたが、
今回はミステリの王道“叙述トリック”のお話を。
小説好きの方ならば一度は引っ掛かった事があるはず!
簡単に言うならば…書き手の巧みな文章によって、
物語の中の人物ではなく読者自身を騙すトリックの事です。
先日ご紹介した『向日葵の咲かない夏』もそれに含まれますね。
今回はこちら、“叙述トリック”のお勧めを紹介していきます!
↓
我孫子武丸著『殺戮にいたる病』
まず最初に、わたしが一番驚かされたこの一冊。
人によっては「怖い」「気持ち悪い」と評されそうな内容ですが、
なんといっても最後の二行がすごい。
自分は、何を…読まされていた?と、再度読み返すこと必至です。
物語は、
・殺人者である蒲生稔
・母親である蒲生雅子
・元警察官の樋口武雄
の三人の視点で少しずつ進んでいきます。
内容はとにかく、凄惨かつ執拗。しかしそれを吹き飛ばす文章力がまた素晴らしい。
シリアルキラーである蒲生稔が警察に逮捕されるまでの過程が描かれ、
始まりはなんと蒲生稔の逮捕直後から。
トリックを前提に素直に挑戦しようとしても、全くの無駄!
最後の最後にわたしは「えええええ!?」と声が出ました。
著者は、かの有名なかまいたちの夜のシナリオを担当した方なので、
物語の出来上がり方も至高です。
グロテスク耐性のある方は是非とも手に取ってみてください…!
Part.2へ続く…
今回は、わたしの中で「最も」騙されたああ!と感じ、また、
“本格ミステリの金字塔”とも評された、この一作をご紹介させていただきました。
我孫子武丸さんと言えばシリーズ化した『8の殺人』が有名ですが、
やはり誰かにこの著者の作品を推すとなればこちらなんですよね…。
分かって下さる方も多いはず!!
次回はまた一風変わった作品をご紹介しますので、
是非ともご覧になってくださいね~( *´艸`)♬
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