【埼玉春日部営業所】毎週水曜日・第1第3木曜日
“叙述トリック”…お好きですか??Part.2
思わず「騙されたブヒ!!」
こんにちは!春日部スタッフです♪
さて、先日は我孫子武丸さんの『殺戮にいたる病』をご紹介しました。
今回こちらに挙げますのは、わたしの大好きな作家さんの作品です。
その読みやすい文体と触れ易さから、見聞きした事のある方もいらっしゃると思います!
是非とも最後まで読んで行って下さいね♪
↓
乙一著『GOTH~リストカット事件~』
二冊目はこちら!ライトノベルに属すると著者は仰っていましたが、
見事にミステリとして完成しているとわたしは思っています。
実際に賞も受賞している作品ですので、全編を通してはらはらできますよ!
書いた方は『夏と花火と私の死体』で有名な乙一さんです。
登場人物(主人公ともいえる)は薄暗く且つやるせない事件等々に興味関心を持つ、
違う意味で学校という世界から孤立した「僕」と「森野夜」の二人。
この男女が事件に巻き込まれていくという一話完結の短編集なのですが、
一作一作の完成度がとっても高いのです。どのお話も伏線が巧妙。
こちらはハードカバー版ですが、読みやすい文庫版も発売されています。
『夜の章』『僕の章』と分かれておりますが、ひとつだけご注意。
先に挙げた方が前編、後者が後編なので、反対に読むとネタバレ砲を食らいます!
このオムニバスの中で、わたしが一番お気に入りなのは『声 Voice』。
分冊版ならば『僕の章』に収録されているお話です。
伏線に関してもトリックに関しても兎角、秀逸。
“亡くなった姉の声(ボイスメッセージ)によって妹を釣る殺人犯の話”
という構図なのですが、短編集の最初から読んでいると「ここに伏線!」
となり、最終的には「え?待って今ひっくり返った?え!?」と驚かされます。
著者は先に述べた通り。弱冠17歳でジャンプ小説大賞を受賞し、作家となった方!
ファンの間では「黒乙一(薄暗い)」「白乙一(感動系)」と呼称されたりと、
ジャンルの書き分けにも物凄く長けていらっしゃいます。凄いです。
感動系を描く乙一さんは本当に胸を締め付けるのがお上手なので、
『失はれた物語』『きみにしか聞こえない』などを読んでみてください!
おわりに…
わたしの読書の始まりは綾辻行人さんの『館シリーズ』だったのですが、
今回は敢えて個人的に好きなお勧め書籍を二冊、挙げさせていただきました。
皆さま既知の方も多くいらっしゃるかと思いますけれども、
先の記事で触れた道尾秀介さんもまた叙述トリックの名手のおひとりです。
この夏、猛暑日も増え、図書館で過ごされる方も多くいらっしゃるかと思います。
そんな折、お勧めした小説たちに触れていただければ幸いに思います!
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